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漫画感想

 投稿者:  投稿日:2011年 8月26日(金)07時31分4秒
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  「ハチミツとクローバー」全10巻 羽海野チカ


完結後4~5年ぐらいですかね、やっと読みました。

講談社漫画賞他、あれやこれやの賞を受賞。

また映画、ドラマ、アニメ、台湾版ドラマと複数メディア展開されました。

美大に通う若者達がそれぞれ不器用な片思いに悩む恋愛模様と、「芸術」という道を選び「自分は何がしたいのか?」「自分は何が出来るのか?」と迷い探す日々の葛藤を、丁寧な心理描写にコミカルなシーンを織り交ぜて描く青春群像劇です。




【あらすじ】
平凡な美大生の竹本裕太は、エキセントリックな天才・森田忍や要領の良い真山巧らの先輩達と、楽しく大学生活を送っていました。

ある日、大学講師の花本に親戚の新入生、花本はぐみを紹介されます。

人見知りのはぐみでしたが、竹本と森田は同時にはぐみに一目惚れし…。

また真山はアルバイト先の未亡人、原田理花を慕っており、そんな真山のことを想い続けているのが、山田あゆみ。

それぞれの気持ちを抱えながら、限られた日々は過ぎてゆく…。





『「モラトリアムを終わらせたくない登場人物達の物語」を終わらせたくない読者。』という共犯関係に見事にはまってしまい、1日1~2冊のペースでゆっくり大事に読み進めました。

登場人物が不器用ながらも前に進み、物語が終わりに近づいていくのが惜しく、また、丁寧な心理描写を反芻しながら読んでいくと、なかなか一気には進めませんでした。

誰にも彼にも共感し感情移入出来てしまうので、日常の楽しいひとコマの中に詰まった、それぞれの切なさや思いやりや焦りや寂しさなどの色々な感情をなぞってしまい、読むことそのものにかなりのエネルギーを使います。

ですから最終話を読み終えた時には、「学生時代」をもう一度終えたかのような喪失感と寂しさでいっぱいになりました。

そう、読み終えての感想は何よりもまず「寂しい」でした。

感情の大きな起伏に疲労を覚える齢になってきましたが、これは「良い疲労」だなと、そんなことを考えました。

間違いなくお薦めです。
 
 
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